おごちゃんです。
いまだにこーゆーわかってない奴がいるのね。
"Takaaki Matsumoto" <tmatsumo _at_ can.nu> writes:
> 少なくとも、ML管理者が
> 仲間内でのコピー禁止を意図しているとも、
> またその権利があるとも思えません。
権利があるかどうかは別にして、ML管理者ってのは通常MLの主斎者であり、
またそのMLの利益代表であることが多いんです。で、その人が嫌だと言ってい
ることはMLの代表の意見として尊重するべきです。Doc-CDということで特別に
許諾される管理者だっています。
> いずれにしろ、
> LinuxCD販売サイトが版元の1つなら、
> 2次利用にはならないわけで、
> 差し支えなければ、マスターを送付して
> 頂けたらと思って投稿したものです。
>
> もちろん他人の商売の邪魔をするつもりは
> 毛頭在りませんが、投稿を見る限りでは、
> ボランティアのように見えますので、
> 「LinuxCD販売サイト」なら半額で、
> ボランティアにお手数をお掛けせずに
> 配布可能ということで、申し出たまでです。
CD-ROMの板の原価は御存知でしょうが、知らない人のために言っておけば、
高々200円/枚くらいなものです。だから「ボランティアだ」と言ってしまえば、
リスクヘッジ分を別にすれば、限りなくこの値段に近い値段で配布出来ます。
まぁ仲間うちでCD-Rで配布してる範囲だったら、これでもいい。
だけど、そんなものをなんで2000円なんて高い金額で売るかと言えば、本来
の原価には編集の手間も入れなきゃいけないし、その中身を集める工数分も入
れなきゃいけない。さらに言えば、元々「収益を上げて会の運営資金にしよう」
とか、「この値段でどれくらいまで行けるか調査して、その情報を元に出版社
に作ってもらおう」とかって考えがあるんです。
特に後者は重要で、元々どこかの出版社に出してもらおうという考えから数
社当たったのですが、「数量見通しと市場性の問題」でそれが出来なかった。
そこで、我々の手で想定価格で出して、どれくらい売れるかということを調査
する必要があったわけです。それに、他人を動かすにはお金がいります。だか
ら、正当に他人を動かすことが出来るくらいの金は原価に算入しなきゃいけな
い。
さらに言えば、流通に流すと6掛けくらいの値段で出すことになります。4割
が流通の取り分。これが極端に少ないと市場で喜ばれない商品になってしまい
ますし、6割で原価がちゃんと出なきゃいけない。
マスタを作るという手間はまぁしょうがないにしても、流通なんてことは本
来我々が悩むべき問題じゃない。「ボランティア意識」は確かに大切なのです
が、人間霞を食って生きてるわけじゃないから、そーゆー「意識」みたいなあ
やふやなもので物事を支えるには限界があります。だからこそどこかの出版社
が扱うような体制を作りたいわけです。そのためには、ちゃんとした商品流通
に耐えるような諸々を考えないといけないんです。
我々は単に配布出来ればそれでいいという訳ではない、販路を開拓するとい
う必要もあるのです。続けなきゃいけないんだから。
> もともと「オリジナルLinuxを作ろう」
> http://ms.shi.nu/linuxcd/tokuchou.htm#origin
> なんてのをやっているのですが、
> これだと2枚組みだと2枚組みかつ
> 600M近いのは、1800円ほどの
> 価格になってしまうところですが、
10年とは言わない、それを5年続けることが出来ますか? しかも年数回のペー
スで。
ドキュメントの翻訳だとか、比較的小さいプログラムのメンテのようなもの
だったら、嫌になって投げ出しても代わりが探しやすいですが、こーゆー「事
業」のようなものは、嫌になって投げ出した時に代わりをやる人はなかなか期
待出来ないものです。そうしたら、ちゃんと「事業」にしてしまうか、嫌にな
らないための何かを作るか、誰かに任せてしまうかしなきゃいけない。
さらに、個人が道楽でやる分には赤字を出すのもいいですし、将来黒字にな
るアテがあれば最初は赤字でもいいでしょう。しかし、「トントンでいい」な
んて計画はたいてい赤字になります。我々は会社をやっているわけではありま
せんが、それでも赤字を出し続けるような余裕はありません。だいたい、「ボ
ランティア精神」なんてことを言ってやっているところは、みんな変に欲がな
いもんだから、多少暴利をむさぼるようなことにしておかないと、簡単に赤字
になってしまう。
# とは言え、JLUGの事務作業は私の会社の秘書がやってるわけで、その人件費
# だって...
JLUGってのは、www.linux.or.jpの回線費用すら出せないくらい金がないん
です。「Doc-CDの販売」という広く浅く資金を集めるのはおかしいですか?
しかも、それは単なる寄付という「単にお金を出す」じゃなくて、「自分の手
元に情報の束を持つ」というメリットのためにお金を出すのですよ。しかもそ
の値段は、本屋で売っている本の値段よりも安いんです。
> ボランティア的な活動の成果物なので
> 1000円なんです。
そーゆーことを言って「不当廉売」しなかったから、Linuxを流通が相手し
てくれるようになったのだと思うのですけど。
大昔、Linux+JEとゆーCD-ROMをLaser5が出しました。その値段は驚くなかれ、
1枚ものでありながら8000円もしました。その時も同じように「たかがfree
softwareを集めたCD-ROMがそんな値段か」と非難する人もいました。だけど、
当時まだ海のものとも山のものともつかないLinuxをちゃんと流通に扱っても
らうためには、この値段が必要だったんです。でも、この値段のおかげで流通
は「売れる儲かるCD-ROM」ということで喜んで扱ってくれたようす。その結果、
まだftpなんて出来る人が少ない時に、多くの人のところにLinuxを届けること
が出来たんです。
まーそのCD-ROMのせいかどうかは知らんけど、味をしめたLaser5さんは
「Linuxは儲かる」と判断してくれて、Linux関係のCD-ROMは出しまくるし、今
ではLinux Japanなんて本まで出すし。いろいろ批判もあるだろうし、私だっ
て「なんだかなぁ」と思うことがないわけじゃないけれど、まだLinuxを商品
ラインアップに入れることがリスキーだった時から扱ってくれてたんだから、
まぁこれくらい「いい目」にあっても良いんじゃないかと思います。
JE^2だかその次くらいだったかで、「自前で出そう」なんて話もあったんで
すが、結局マンパワーやら販路やらの問題があって断念しました。でも、今し
て思えばそれは幸いだったように思います。「ボランティアだから」「free
softwareだから」ってことで安くやってたらどうなったでしょうね。
今のLinuxの繁栄ってのは、ボランティア精神だけじゃなくて、そーゆー利
潤追及の必要な世界とうまくやって行った結果なんだと思うのですが。
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